豊田通商株式会社より植物由来ポリエチレン販売における業務提携
2008年09月24日
豊田通商株式会社(本社:名古屋市、社長:清水 順三、以下「豊田通商」)と、南米最大の化学メーカーBraskem S.A.(本社:ブラジル国バイア州カマサリ市、最高経営責任者:Bernardo Gradin、以下「ブラスケン」)は、ブラスケンが2011年までに、世界で初めて商業生産を開始する植物由来ポリエチレンに関し、日本を含むアジア地区の販売パートナーとしての業務提携を行うことに合意いたしました。
ブラスケンは、同社トリウンフォ工場(所在地:ブラジル国南リオグランデ州トリウンフォ市)において、穀物ではないサトウキビから作られるエタノールを原料として、高密度ポリエチレン(HDPE)及び低密度ポリエチレン(LDPE)をあわせて年間20万トン生産することを予定しております。
昨今、地球温暖化を背景に、CO2削減効果の高い植物由来プラスチックの需要が拡大しております。石油を代替し植物から製造されるポリエチレンは、CO2の削減に大きく寄与すると同時に、従来の植物由来プラスチックで課題となっていた加工性・物性についても、世界で最も広く使われる石油由来ポリエチレンと同等であるため、既存の加工設備・リサイクルシステムをそのまま活用できるという利点があります。これらの長所から、各種ボトル・容器、レジ袋・ゴミ袋・物流資材・食品包装等のフィルム、衛生用品、自動車部品をはじめとした多岐にわたる用途への利用が期待されます。
豊田通商は、ブラスケンが行う植物由来プラスチック開発プロジェクトに参加し、昨年、ブラスケン技術革新センター(Braskem Technological and Innovation Center、所在地:ブラジル国南リオグランデ州トリウンフォ市)内の試験生産設備にて、サトウキビ由来エタノールを原料としたポリエチレン(以下、当プラスチック)の製造に成功しました。世界で初めて100%バイオマス由来であることが、米国材料試験協会が定める測定法に基づき、放射性炭素測定研究所ベータ・アナリティック社により認証されました。
当プラスチックは、2008年10月15日~17日に、パシフィコ横浜で開催される「バイオジャパン2008」にて展示・紹介するとともに、ブラスケンによる当プラスチックに関する講演を予定しております。
豊田通商とブラスケンは、今後とも協力体制の下、地球環境に優しく、食料と競合しない、持続可能な再生可能資源の開発および拡販を目指してまいります。
バイオジャパン2008行って来ました。
素晴らしい素材でした。
2011年から量産開始される様です。
バイオマス・プラスチックは今後も進化して未来の素材として変革して行くのではないでしょうか?
注釈:未利用廃棄植物からも出来るバイオマスプラスチック等を想像して下さい。
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